折り返しが歪みとなる条件
アナログ信号のスペクトルをXa(F)とし、アナログ信号をサンプリングした信号のスペクトルをX(F/Fs)とする。
X(F/Fs)は、周期FsでXa(F)が現れる周期関数である。また、折り返し周波数Fs/2の奇数倍を中心として折り返されている。
また、Xa(F)の最大周波数をBとすると、サンプリング周波数FsがFs/2<Bとなった場合、Xa(F)を周期的につなげようとすると、図4(c)のようにFs/2より大きい周波数成分が折り返されスペクトルの重なりを生じる。その重ね合わされた部分が歪みとなり、サンプルされた信号から元のアナログ信号を再構成できなくなる。
よって、折り返しが歪みとなる条件は|Fs/2|<Bとなる。